ブラインドスキーがめちゃおもしろい!

今日3/4から北京パラリンピックが始まりました。

そんなこともあって、2/26(土)毎日新聞夕刊で「視覚に障がいを持つスキーヤーの目となり共に滑るガイドスキーヤー」と、ガイドスキーヤーについて まるまる1面とりあげているんですが、その記事の中で私が参加しているかながわブラインドスキークラブの活動をご紹介いただいています。

「載ってるよ~」と言われて見てみたら、なんと!記事のド真ん中に「マイクとスピーカーを装着するガイドスキーヤー」として私の写真が!
ゴーグルしてマスクしてるので、誰だか全くわからないですけど。^^;

▼WEB版はこちら(有料記事です)

わたくし、一昨年から、久々にスキーを再開しました。きっかけはブラインドスキーにお誘いいただいたこと。学生時代には1シーズンに何回もスキー場に通ったものですが、仕事が忙しくなりあまりスキーに行く機会もなくなっていました。

ブラインドスキーは、晴眼のパートナーがブラインドに後ろから「右~」「左~」と声をかけて一緒に滑ります。動画を見せてもらって「なんだかすごい!やってみたい!」と思い、参加しました。

▼ブラインドスキーとは、このようなものです。

ブラインドのみなさん、けっこうガンガン滑るのです!

私なんか、ちょっと曇天で雪面が見えないだけで腰がひけちゃうのに!

初めて参加したときは、久しぶりのスキーでちゃんと滑れるのかしらという心配と、ちゃんとガイドできるだろうか、怪我させないだろうかという心配とで、心身ともにくたびれ果てて、夜の飲み会にも参加できずに倒れ込んで寝ました。w

その後、何度かツアーに参加させてもらって、少しずつコツがつかめて、楽しく滑れるようになってきました。とはいえまだまだ、ブラインドのみなさんにコチラがつきあってもらってるようなかんじです。

後ろからスキーヤーやスノーボーダーが滑ってきてないか。
どの向きにすべるか、どのタイミングでガイドするか
そして右〜左〜そのまま〜って、ずーっと声をかけ続ける。
(声がなくなったら、ブラインドは不安になっちゃいます)
危険なときに「ストップ!」って言えるか!
(あたりまえのようでこれがなかなか言葉が出ないのです。汗)

適切にガイドするにはもう少し経験が必要だな~と思い、今年は何度かツアーに参加しています。

スムーズに滑ってもらえて、止まってほしいところで止まってくれたときは「よかった、ちゃんとガイドできた!」と、ほっとします。毎回スキーの新しい楽しみ方を教えてもらっています。

ブラインドスキーに参加してあらためてわかったのは、障がいの程度って人それぞれだということ。全盲の方もいれば、少しだけ見えるとか、このあたりだけ少し見えるとか、片方だけ見えているとか、みんな違う。そのうえ、ゆっくり滑りたい、ガンガン滑りたい、大きく滑りたい、と、好みの滑りもいろいろです。
そんなそれぞれの個性に合わせてうまくガイドできたときは、こちらも嬉しくなります。

きっとブラインドに限らず、世の中の障がい者の事情ってそういうもので、これだからこう!と決められるものはないんだなあと。ひとりひとりとお付き合いして、こんな大変さがあるんだ、とか、こんなことは一人で全然できちゃうんだ、とか、この人の場合はこういうお手伝いがあるといいんだな、と、各々に対応すること自体がふつうに頭に入ってて、身体が動くことが大事だなと思うようになりました。学ぶことばかりで、奥が深いです。

さてさて、パラリンピック!
視覚障害のクロスカントリーとアルペンスキーは、ぜひ見てみたいですね!

かながわブラインドスキークラブでは、ブラインドと一緒に滑ってくれる晴眼者のパートナーを募集しています。
▼詳しくはホームページをご覧ください。
https://kanagawa-blindski.com/

もしくはわたくし工藤までお声がけください。ご案内します。^^

かながわブラインドスキークラブin志賀高原